高島英也 サッポロビール株式会社 代表取締役社長

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実に140年以上の歴史を持ち、ビール業界を牽引してきたサッポロビール株式会社。そのサッポロビール株式会社で代表取締役社長を務めているのが高島英也さんです。1959年11月20日生まれ、今年で還暦を迎える高島英也さんは福島県伊達市の出身です。東北大学農学部を卒業した高島さんはサッポロビールに入社。始めは仙台工場でビール作りのイロハを学び、1988年に大阪工場へ転勤。大阪といえばアサヒビールのホームグラウンド、当然ながらサッポロビールを扱うお店は少なかったですが、自信をもってビールを作っていく先輩たちの姿に、それまで自信なさげだった高島さんは心を入れ替えることに。一度転勤したものの、1997年に大阪工場に戻ってきた時には製造部長に。この時代に実践したのは、営業マンと一緒にサッポロビールを扱うお店を回り、品質の確認を行う事でした。製造者は外に出て品質確認をすることはしてきませんでしたが、品質以外のことで喜ばれることは何かを追求することで品質を高めることができました。


最初の赴任地だった仙台にも2007年、仙台工場長として復帰。2009年には取締役となり、2012年には北海道本部長、2015年はポッカサッポロの取締役などを務め、2017年サッポロビール代表取締役社長に就任しました。就任してから取り組んだことはビール市場が縮小する中で、サッポロビールが勝てることとは何か。既にサッポロビールではエビスという高級ブランドのビールを完成させ、長く定番として君臨し続けましたが、近年この分野にサントリーなどが参入し、混戦となっています。黒ラベルは140年以上の歴史を誇る一方、ビール市場が縮小していく流れをいかに食い止めるかが問題でした。そこでサッポロビールでは2019年に新たに品種登録したホップで作ったビールを売り出すなど、本格的なビール作りへ舵を切っています。


高島さんの年収ですが、サッポロビールホールディングスが100%の株式を取得している関係で、役員報酬がいくらなのかを含め定かにはなっていません。ちなみに、サッポロビールの部長が平均年収で1000万円を超えていることから、社長である高島さんはそれ以上もらっていることは確実です。少なく見積もっても2000万円、それ以上もらっていても不思議ではありません。新たなビールを開発するサッポロビール、その中で製造部長を務めるなど、ビールの味にこだわってきた高島さん。社長だけが熱く語るのではなく、社員もビールについて熱く語ってほしいと願っています。