株式会社JTB 高橋広行

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連結売上はなんと1兆円超え、パッケージツアーや時刻表、旅行雑誌など様々なものを手掛けているJTB。そのJTB代表取締役社長を務めているのが高橋広行さんです。1957年2月15日生まれ、62歳の高橋広行さんは徳島県の出身です。関西学院大学を卒業した高橋さんは、日本交通公社、現在のJTBに入社します。高橋さんが入社した当時は、日本人が海外旅行を本格的に行おうとしていた時代、若い人にも海外への憧れが強くあった時でもあります。高橋さんも海外とつながる仕事がしたいということで、JTBを志望しました。


最初は高松や広島など法人を中心とした営業を行っていた高橋さん。お今と違って当時は慰安旅行などが当たり前で、数百人規模の旅行も普通に行われていた時代だったため、かなり恵まれていたようです。また法人営業だったこともあり、慰安旅行の際には必ず同行し、宴会などにも参加したことで、多くの企業と人脈ができるようになり、人間関係をいかに構築していくかが、JTBでの仕事では重要になることを知ります。


2018年になり、JTBは分社化されていた事業会社を統合することを決断します。その背景にあったものは、お客さんの意向を無視した動きをしてしまったと高橋さんは分析します。先ほどのお客さんとの人間関係というものに立ち返り寄り添って理解し、その上でサービスなどを提案していくことが大事であると高橋さんは考えます。また経営改革の中では、これまでルックJTBなどツアー商品を作り出して販売するシステムを見直していくことも検討している状況です。高橋さんがこれまでに感じてきたことをJTBの経営に落とし込んできており、今後JTBがどれだけ成長できるのか、注目が集まります。


高橋さんの年収ですが、JTBは非上場のため、いくらぐらいの役員報酬をもらっているのかは定かではありません。JTBの社員の平均年収はだいたい550万円となっており、10倍だったとしても5500万円ほどと言えそうです。1兆円を売り上げる企業のトップである以上それだけの金額をもらっていても何ら不思議ではありませんが、そのあたりは非上場なので細かなところまで明らかではありません。仮に上場するとなった場合、結構な市場が動くことが予想され、その際に年収も明らかになることでしょう。高橋さんのこれまでの成果がどのように評価されているのか、もし上場された際には確認したい部分です。