タビト學舎 飯貝誠

東京などにはメジャーな学習塾にが数多くある一方、地方に行くとその地方でしか知らないような有名な学習塾があり、ギャップを感じる部分でもあります。石川県加賀市で展開されるタビト學舎もその1つで、その学習塾を運営するのが飯貝誠さんです。1982年生まれ、37歳の飯貝誠さんは石川県加賀市の出身です。実家がお寺の飯貝さん、神戸大学法学部を卒業後はシステムエンジニアとして株式会社NTTデータに入社します。システムエンジニアの仕事はとにかく忙しく、稼げはするんだけど、このままでいいのかと感じるようになります。そのタイミングで結婚し、なんと会社を辞めて奥さんと一緒に世界を放浪する旅に出ます。

旅に出て、帰国したら何をするか考えることに嫌気が差していた飯貝さんでしたが、旅行をするにつれてお金などに縛られず、自由に暮らしても豊かな生活は送れると判断、ただ、地元以外で住むことを模索しますが、たまたまとある学習塾の人にお願いされ、放浪旅の話をしたところ、高校生を教えてほしいと誘われ、アルバイトとして入ることに。当初は失敗続きでしたが、段々と面白みを感じ、地元加賀市でも起業を目指す人が多いことに気づき、考えを改めます。

段々と学習塾を経営したいと思うようになり、当初独立するつもりはなかったものの、最終的には独立を決断、2016年にタビト學舎をオープンさせます。元々は診療所だったところをリノベーションしており、コンセプトとして「大人になることがワクワクする塾」というものを掲げています。ただ単に受験勉強に向けて頑張るというわけではなく、社会に接し、自分はどのように成長していきたいのか、そのようなことを学べる学習塾にしたいと考える飯貝さん。昼間は高校生ではなく、主婦の人たちなどが集まってお茶会が開かれるなど、地域の憩いの場としても提供されます。学生だけでなく大人も学べる、そのよう場所を目指しています。

飯貝さんの年収ですが、お金にこだわっているわけではないので、あまり年収に重きは置かず、サラリーマンの平均年収程度、それ以上ぐらいにとどまっている可能性があります。ただ財団を立ち上げ、若者などを支援する動きをしており、今後はさらに活躍の場が広まることが考えられます。実家がお寺であるため、将来的にはそこを継ぐことも視野に入れているかもしれません。ユニークな経歴であり、多様性にあふれた人物と言えそうです。