株式会社アトリエいろは一級建築士事務所 千葉健司

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地方創生に向けて近年問題になっているのが空き家の急増です。持ち主が亡くなるだけでなく、固定資産税の関係で空き家にしておいた方が税金が安くなるという制度から、空き家を放置するケースが増えています。その中でも山梨県は空き家率が全国ワースト1という不名誉な状況となっています。その空き家を少しでも減らそうとリノベーションという形で新たな命を吹き込んでいるのが株式会社アトリエいろは一級建築士事務所の千葉健司さんです。1980年生まれ、39歳の千葉健司さんは山梨県甲斐市の出身です。高校時代は陸上の国体選手だったという千葉さん、卒業後、いったんは埼玉の大学に入学しますが、元々興味があった建築がやりたくなり、京都にある専門学校に入りなおして建築を学びます。地元に戻った千葉さんは設計士として下積みを重ね、2007年に1級建築士の資格を得て、2010年に独立、株式会社アトリエいろは一級建築士事務所を立ち上げます。


立ち上げに際し、母校があった韮崎市に拠点を設けた千葉さん、韮崎市に住む人なら誰もが知るアメリカヤというビルの存在を気にかけます。韮崎のシンボルでありながら、老朽化のために閉鎖せざるを得なかった状況、これを憂いた千葉さんはオーナーと話をし、ビル丸ごとを貸し出してリノベーションの依頼を打診します。快諾を受け、千葉さんは古き良き部分は残しつつ、どうしても変えるべき部分は変えていくということを繰り返し、オープンにこぎつけます。


オープンしてからはその話題性などから、アメリカヤが復活したと地元は盛り上がりを見せます。同時に、アメリカヤを復活させた設計事務所という肩書がついたせいか、リノベーションの依頼が多く押し寄せるようになったという千葉さん。また、元々あった地域のシンボルがよみがえったことへの周辺住民の期待度は非常に高く、後押しをする声も日に日に高まっていきました。もう貸し出すことはできない、そのように思っていた人たちの需要が掘り起こされたこと、そして空き家を少しでも減らす動きが出始めたことで、千葉さんはかなり忙しい日々を過ごしているようです。


千葉さんの年収ですが、株式上場などをしているわけではないのでいくらかまではわかりませんが、本業が順調であるため、1000万円以上稼いでいる可能性が高いです。地元で信頼を集め、さらにリノベーション物件を手掛けることが増えることが予想されるため、今後さらに増える可能性も考えられます。