村田誉之 大成建設株式会社

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スーパーゼネコン5社のうちの1つであり、アニメーションのCMでもおなじみの大成建設株式会社、そこで代表取締役社長を務めるのが村田誉之さんです。1954年7月19日生まれ、66歳を迎える村田誉之さんは埼玉県の出身です。小学生の頃に見たという国立競技場を見て、建設会社で働きたいと考えた村田誉之さん。東京大学工学部に進学すると、同級生には新国立競技場を設計した隈研吾氏らがおり、アメフトで心身を鍛えながら成長していき、大学を卒業すると大成建設に入社します。最初のうちは建設会社特有の厳しさに直面しますが、色々な仕事を行っていくにつれて少しずつ仕事を覚えていきます。


1982年にはクアラルンプールへ単身赴任、オフィスビルの建設を任されます。海外には2年間いましたが、異文化の中で2年間揉まれ続けたことで人間的に成長することができました。その後、1996年には東京支店の作業所長、2003年には工事部長、2009年には子会社の社長を務め、2011年には執行役員に。子会社の社長時代は、畑違いとされた事業を立て直し、そのことも評価されます。2013年には取締役になると、2015年になって大成建設株式会社の社長に就任します。東京では再開発が行われ、新国立競技場の建設では大成建設株式会社が複数の会社を束ねる存在となりました。


村田誉之さんが大切にしてきた言葉が2つあり、1つはネバーギブアップ、もう1つは「悠々として急げ」です。開高健氏の言葉して有名であり、余裕を持ちながらもペースを上げる、できそうでできないことをやってのけるというこの言葉が印象に残っているようです。自らも厳しい現場で揉まれ続けてきたこともあり、社長までの道のりもまた修業と捉えていた村田誉之さん。その修業の様子を認められたということでしょう。


村田誉之さんの年収ですが、1億2200万円であることが明らかになっています。株主に示される資料の中に記載されており、この金額で間違いありません。これに加えて株式も渡されており、およそ1万6000株、時価総額でおよそ5000万円です。配当は1株当たり130円なので、200万円程度が想定されます。年収を構成するのはそのほとんどが役員報酬で、配当は微々たるものです。有名企業の社長であり、日本のインフラを支える企業の社長として強い存在感を持つことは間違いありません。その手腕に注目が集まります。