吉田まさきこ ワイングロッサリー株式会社

f:id:syacyou:20200324234231j:plain

 

世界で愛飲され、日本人の中にも根強いファンを持つワイン。そのワインを専門的に取り扱うお店が京都にあります。その名もワイングロッサリー。創業は140年ほど前、老舗のワイン専門店で社長を務めるのが吉田まさきこさんです。1975年生まれ、今年で45歳となる吉田まさきこさんは京都府の出身です。ワイングロッサリーは元々お酒や醤油などを販売する小売業を行っていましたが、営んでいた祖父が亡くなり、吉田まさきこさんの両親が受け継ぎ、ワイン専門店に変えました。その後父親が亡くなり、母親が経営を行うようになります。吉田まさきこさんは大学の栄養学部に入って、管理栄養士として働こうとしていましたが、ワインの仕事をしていればおいしいものが食べられるの一言で現在の会社に入社します。


ただ単にワインを販売するのではなく、実際にワインを製造する生産者のところを訪れていく中で、ワインを作るために畑作業を連日行ってようやく完成されるものであると考えを改めます。母親が経営していた時代は、母親のカリスマ性から家族経営でも成立していたものの、吉田まさきこさんに代わり、組織経営への変革を図ろうとしたところ、社員とのコミュニケーションに悩まされます。今までの働き方でとは違うことをやらされるため、社員からすればなかなか理解できない部分もあり、吉田まさきこさんも経営者としてまだ経験が少なかったため、戸惑いの連続だったようです。


経営者のセミナーなどに参加し、経営者なのに社員と同じ立場で物事を見ていたことに気づかされた吉田まさきこさん。会社の問題は経営者が引き起こした問題であると考え、自分自身が変化しなければならないと痛感します。アプローチの仕方をすぐに変え、ネガティブな言葉や考えをできるだけ避けてポジティブに考えるようになります。すると、段々と周囲も変化し、働きやすい環境が作られていきました。自社ビルを建てようとしている吉田まさきこさん、自社ビルを建てるという発想に行き着くまでには相当な苦悩、そして、それを乗り越えたという自負が垣間見えます。


吉田まさきこさんの年収ですが、資本金から考えると、だいたい1000万円に届くか届かないかというところかもしれません。とはいえ、自社ビルを建設できそうなところにあり、年収は想像以上に多い可能性が考えられます。無事に事業承継を成功させ、次につなげており、次の一手をどのように放つかにも注目です。