青木俊介 ユカイ工学株式会社

f:id:syacyou:20200324235222j:plain

 

クッションタイプのセラピーロボットやあいさつや一発ギャグが言えるロボットなど、グッドデザイン賞を何度も獲得する、ユニークなモノを作ってきたユカイ工学株式会社。そこで代表取締役社長を務めるのが青木俊介さんです。1978年生まれ、今年で42歳となる青木俊介さんは神奈川県の出身です。父親はエンジニア、母親は理科の教師だったという理系の両親の下で生まれた青木俊介さん。ガンダムはデザインが悪いから見るなと言われ、となりのトトロなどを見るよう勧められたり、ピンクの服を着させられたりと当時としては異端な教育を受けます。


中学時代になるとプログラミングに目覚め、ターミネーター2に出てきたAIの開発にカッコよさを感じます。当時高かったパソコンを青木俊介さんはなんとか説得して両親に買わせ、プログラミングに興じるようになります。とはいえ、今と違ってパソコンに触れる人はオタク扱いを受けた時代、友達にはひた隠しにするなど、学生時代は悶々とした環境下で過ごしたのだとか。東京大学に進学すると、当時話題を集めたインターネットに明け暮れ、大学2年生の頃に株式会社チームラボを立ち上げます。今であれば当たり前のようなサービスを作るも、あまりにも最先端をいきすぎたために失敗に終わりますが、なんとか受託開発で利益を生み出していき、技術開発にお金を回していきます。


ユニークなサービスを生み出すも、ロボット制作が熱気を帯びてきたことを受け、そちらがやりたくなり、チームラボを去り、ユカイ工学を立ち上げます。まずは中国に行きAIを学ぶと、中国と日本を拠点にしてロボット作りに励みます。そして、2011年、ユカイ工学を株式会社化し、ロボット開発に専念。ベンチャー企業が消費者向けのロボットを作るのはハードルが高いと言われながらも作り続けた結果、コミュニケーションロボのBOCCOが誕生します。こうしたロボットの代表例はPepperですが、可愛らしいロボットを生み出すなど、幼い時に受けた教育がいい具合に製品に反映されるなど、新たな時代を切り開こうとしています。


青木俊介さんの年収ですが、今のところは上場などもしていないため、役員報酬が定かではないものの、1000万円程度もらっていても不思議ではない活躍を見せています。可愛らしく癒しを与えるロボットが段々と人気を集める今、新たな需要、供給を目指し、画期的な商品が出ることが期待されます。