園田正樹 コネクテッド・インダストリーズ株式会社

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子供を預ける保育所の問題はいつまでたっても抜本的な解決に至らず、保育所の抽選が落ちたがために女性のキャリアが閉ざされることもいまだに起きています。特に問題なのが、病気になった子供をどのように預けるか、いわゆる病児保育の問題です。この病児保育のサービスを展開するのがコネクテッド・インダストリーズ株式会社、代表取締役社長は園田正樹さんです。1982年生まれ、今年で38歳となる園田正樹さんは、新潟県糸魚川市の出身です。園田正樹さんは社長でありながら、元々は医師で、産婦人科の専門医です。佐賀大学医学部を卒業すると産婦人科の世界へ飛び込みます。


東京大学大学院で学んでいた時、公衆衛生について研究し、産後うつや虐待などを調べていたところ、単に目の前の患者さんを救うだけでなく、生活がとても大事であることに気づかされます。子育ての環境がよくなれば産後うつなどもなくなるのではないか、そのように考えたものの、何から手をつけていいかわからず。そこで話を聞いてみると、子供が風邪を引いてしまうと、それによって仕事を休まざるを得ず、それが引き金となって収入源、キャリアの断絶につながることを知ります。このとき、園田正樹さんは病児保育という存在を初めて知り、この存在が多くのお母さんを救うかもしれないと考えます。


とはいえ、病児保育は意外と利用されておらず、使いにくい、そもそも認知されていないという課題にぶち当たりました。テクノロジーを使えば解決できるのではないか、そのために立ち上げたのがコネクテッド・インダストリーズ株式会社です。会社が提供するサービス、あずかるこちゃんは、予約の際に煩わしい書類をデジタル化し、スマホから予約の申し込みができるようにしています。ただ、実際に病児保育を行うところは、電話でのコミュニケーションに重きを置くため、すべてをスマホで対応されても困るという本音があります。そのため、申し込みだけを行い、その後利用できるかどうか、電話連絡を行う形で成立させています。


園田正樹さんの年収ですが、まだまだこれからということもあり、この事業における年収は少ない可能性が高いです。サービスを含めてまさにこれからであり、クラウドファンディングでは多額の支援が集まるなど、期待度は高いです。新型コロナウイルスの騒動で多くの働く女性が悩まされる中、病児保育の積極的な活用が日本社会に大きなプラスを与えるかもしれません。