豊田章男 トヨタ自動車
生い立ち[編集]
豊田章一郎、博子の長男として愛知県名古屋市に生まれる。母博子は三井財閥一族の伊皿子家八代目、元三井銀行取締役三井高長の三女[2]。
愛知教育大学附属名古屋中学校、慶應義塾高等学校を経て、慶應義塾大学法学部法律学科卒業。バブソン大学経営大学院修了(MBA)。
在学中にはアメリカ合衆国ハワイ州へ渡り、米国大統領をも輩出したプナホウ・スクールで学んだ[3]。慶應大在学中にはホッケー部に在籍し、ホッケー男子日本代表にも選出されたが、モスクワオリンピックは日本のボイコットにより出場はならなかった[3]。
大学卒業後は渡米。語学習得を目的としていたが[3]、バブソン大学(マサチューセッツ州)のビジネススクールに入学し、1982年に経営学修士(MBA)を取得した。この頃の豊田はゴルフに夢中になっていた。
金融業界から自動車業界に[編集]
MBAを取得したのち、アメリカ合衆国の投資銀行(A. G. Becker & Co.)にて勤務した[4][5]。しかし自分が豊田家の人間であるという周囲の目から悩みが増していき、上司の「同じ苦労をするなら、トヨタのため苦労したらどうなんだ?」という言葉に豊田の姓を受け入れることを決意。1984年金融機関を辞し、トヨタ自動車に入社した。トヨタ自動車への転職を決意した章男に対し、父である章一郎は「(章男を)部下に持ちたいと思う人間は今のトヨタにはいない」[6]と戒めたうえで、特別扱いはしないと言い渡した。その為、章男はトヨタ自動車に対して履歴書を提出し、章一郎は社員としての入社を認めた[6]。
入社後は、生産管理や国内営業などを担当した。係長から平社員への降格人事も経験したものの[6]、販売部門への「カイゼン」活動の横展開などを通じ、販売部門の改革を主導した[3]。1998年には、自動車関連の情報を総合的に提供するウェブサイト「GAZOO.com」を立ち上げた[7]。その後、アメリカ合衆国カリフォルニア州にて、ゼネラルモーターズとの合弁企業「NUMMI」の副社長を務めた。
経営者として[編集]
2000年に同社取締役、2002年に常務取締役、2003年に専務取締役、2005年に副社長に就任した。役員に就任以降は「GAZOO」や「G-BOOK」など情報事業、中国事業[8][9]で第一汽車や広州汽車との合弁会社で社長や副社長[10][11][12][13]、世界戦略として推進した「トヨタIMVプロジェクト」統括、調達部門、などで力量を発揮し、国内営業の担当役員に就任以降は自ら各地の自動車ディーラーへ飛び込み営業して各店で頭を下げて回るなど積極的に営業[14]している。
2009年1月20日にトヨタ自動車は、豊田章男の社長昇格を含めた人事を発表[15]し、記者会見で章男は「自動車業界が二十一世紀も必要とされるのか、今が瀬戸際」[16]と危機感を表明し、人事案は6月の株主総会で承認される予定[15]と発表した。人事は6月23日の株主総会で承認され、1982年の工販合併で現在のトヨタ自動車が誕生して以降で最も若く52歳で章男が社長に就任[17]した。創業家である豊田家系の社長就任は、1995年8月に退任した豊田達郎以来14年ぶり[17][注釈 1]である。
章男が社長に就任した当時は、2008年にリーマンショックで71年ぶりの連結営業赤字転落、2010年に世界規模でリコール問題(トヨタバッシング)、2010年はトヨタのマスターテストドライバーの成瀬弘が事故死、2011年は3月に東日本大震災と7月にタイ洪水被害による操業一時停止、歴史的な円高などでトヨタは危機的状況であった。章男は「原点回帰」を図り、渡辺社長までの急激な拡大路線を止めて緊急VA(価値分析)により原材料費削減や、トヨタF1チームやNUMMI撤退により経営を縮小。また経営幹部の人数を減らして意志決定を迅速化し、世界各地の消費者需要を詳細に把握して地域事情に適合した車種を投入することを決めた。一方で「もっといいクルマづくり」を謳い、モータースポーツの地域選手権には留まった他、2010年にレクサス・LFAを経営収支が赤字ながら発売した[18]。
2012年は再び業績が向上し、2013年度はトヨタグループの世界販売台数が初めて1,000万台を超え[19]、2014年3月期の決算で6年ぶりに最高益[20]となり業績をV字回復させた。
2013年から、レクサスインターナショナル、第1トヨタ、第2トヨタ、ユニットセンターの4つの事業ユニットを各副社長とともに分担する新体制を開始し、章男はレクサスインターナショナルを担当する[21]。
2015年には走りの質感を向上させた新プラットフォームのTNGAの採用を開始し、第一弾として4代目プリウスを投入した。
2018年にはモビリティサービスの分野で孫正義率いるソフトバンクと提携。時価総額日本1位と2位の企業の提携は世間を驚かせた[22]。
引用元
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E7%94%B0%E7%AB%A0%E7%94%B7
豊田章男さんは凄い方です。1代ではではありませんが車業界のトップをずっと走り続けています。
しかも、車に特化してます。
バイクやらない。飛行機やらない。
本田宗一郎さんもいろんな発想でバイクや飛行機を実現してきましたが、車だけに特化したトヨタは凄い起業家と思います。