水谷将典株式会社Green社長 お笑いは自分が好きなものを追いかけるのがいい

株式会社Greenで社長を務める水谷将典さんはお笑いが大好きで、最近の主流である配信ライブを課金し、大好きなお笑い芸人のライブを楽しんでいます。社長がお笑い好きでいることを周囲の社員も知っているため、お笑いの賞レースがあるたびに賞レースの話をしようとニコニコした顔で近づく社員も。しかし、水谷将典さんはリアルタイムでお笑いの賞レースを見ようとはしません。これには聞けば納得の理由が隠されていました。

お笑いの賞レースはいつも揉める

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お笑いの賞レースはいつも揉めている印象があると水谷将典さんは感じています。あの審査員は点数がおかしい、同じ事務所だからえこひいきをしているのではないかとか、あれだけ面白かったのに優勝できないのはおかしいとか、これだけ立派な賞レースなのにあの芸人は緊張感がまるでないなど、色々な憤慨が必ず出てきます。その憤慨はすべてが間違っているわけではなく、正論も含まれているから大変厄介なのです。

以前は水谷将典さんもリアルタイムでお笑いの賞レースを見ていましたが、実際に自分が面白いと思ったコンビが優勝できず、さほど面白いと思わなかったコンビが優勝した時に自身も憤慨した経験があります。一方でたまたまリアルタイムで見れなかったとき、のちに物議をかもすような審査員の採点が。その様子を見ていなかったために優勝したコンビのネタを楽しく見れた時があったため、それからリアルタイムで見ることをやめたと言います。

もちろんリアルタイムで直接映像は見なくても、Twitterなどでチェックした上でおおよその結果を見て、優勝者までチェックしてからネタを見ることをする水谷将典さん。お笑いが大好きだからこそ、リアルタイムでお笑いを見ることは避ける、変に思われるかもしれませんが、すべては精神的な安定のためです。

優勝者を憎んでも意味がない

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過去にもその審査は正しいのだろうかということはあり、その都度、優勝者に対する冷ややかな視線と実際に割を食った芸人に対する熱烈的な対応を目の当たりにしてきました。リアルタイムにお笑いの賞レースを見てきた時はそれらの行動は理解でき、自分自身もその流れに乗っていたと語ります。しかし、リアルタイムに見なくなると、わざわざ冷ややかな視線を送ったり、必要以上に応援したりする行為は必要なのだろうかと思うようになったそうです。

優勝者に対して、そんなに面白くもないのに事務所のコネで優勝しやがって!という意見を持つ人がいるのも理解しますが、基本的にプロの芸人達から面白いと認められて優勝しただけのことです。つまり、プロに認められた存在なのです。一方で素人がどれだけ絶賛してもプロからすれば邪道であり、大したものではないと判断することはあるでしょう。その違いを理解できないと、ついついバッシングに加担してしまうことはあるのかもしれません。

面白ければそれでいい

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最近になって水谷将典さんが気づいたこととして、世間的にはそこまで受け入れられていないお笑いであっても、その人にとってめちゃくちゃ面白いものであればそれで十分であることです。水谷将典さんにも、最近ハマったお笑い芸人が登場し、毎日のようにその人のネタを見ては腹を抱えて笑っているそうです。寝る前に腹を抱えて笑う分、笑い疲れて寝るような状況になっているのだとか。

他人がどのように考えようとも、大事なのは自分が面白いかどうか、自分が人生で一番面白いのであればそれでいいのです。自分が面白くても他人が面白くなければ意味がないなんてことはないわけです。そこまで他人の事を気にする必要はどこにもないですし、評価なんて関係ありません。これはお笑いだけに限った話ではなく、何事にも言える話です。

社員に伝えたいこと

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こうしたお笑いを巡る環境について、水谷将典さんは社員に色々伝えたいことがあるんだとか。それぞれ大好きなお笑い芸人がいるわけで、その芸人の好みを否定してはいけないということ。水谷将典さんは過去に素直な気持ちであの芸人は面白くないと言ってしまい、その芸人が好きだった人を怒らせてずっと根に持たれた経験があるそうです。それ以来、芸人の好みなどにケチをつけるのは避けるようにして、肯定的に物事をとらえるようにしました。

自分が面白いものを面白いと評価すること自体は構わないけれど、人様が好きなものを否定しない、それができる大人になってほしいと朝礼で語った水谷将典さんです。