
福井県の名産には様々なものがありますが、鯖江市と聞いてメガネを思い浮かべる人も多いはずです。鯖江市のメガネは日本のシェアのほとんどを占めており、一大産業となっています。この鯖江のモノづくりに目を付け、福井県の技術をメインにした会社として形になったのが、合同会社匠市です。その合同会社匠市の代表、CEOを務めるのが熊本雄馬さんです。1978年生まれ、41歳の熊本雄馬さんは三重県いなべ市の出身です。福井県立大学の経済学部を卒業した熊本さん、鯖江市にあるメガネ材料を取り扱う商社に入ります。ここでは金属や樹脂などをメガネ工場に卸す仕事をしており、仕事は順調そのもの。しかし、リーマンショックが襲い掛かったことで熊本さんの会社だけでなく、業界全体の売上も急降下してしまう事態に。それまでモノづくりに関心がなかった熊本さんはここで強烈な危機感を抱きます。
そこで考えたのが、商材会社が自分たちでモノをつくって販売するというものです。最初に作りだしたのはアクセサリーで、その後も様々なものを作り上げ、鯖江ミミカキはグッドデザイン賞を獲得、鯖江ミミカキのおかげで会社の業績は急回復します。メガネではなくてもモノづくりで勝負は出来る、そのように熊本さんは考え、福井県に長く続く伝統工芸の存在にも触発され、熊本さんは起業を決断します。その前には福井7人の工芸サムライというグループを立ち上げていました。様々な分野の伝統工芸の職人が集まって作られたグループであり、福井の伝統工芸に対する発信を行い、ふるさと納税の商品としても扱われるようになりました。
様々な番組で取り上げられ、地方創生を担う存在として注目されることが出てきた熊本さん。まだ起業して間もないというところもあって、やるべきことは山積、いかに軌道に乗せていくか、そのあたりが焦点になりそうですが、ポテンシャルをかなり秘めており、地元の人の支持を集めやすい分野だからこそ、大きな成長が期待できそうです。
熊本さんの年収ですが、立ち上げて間もないスタートアップの時期のため、そこまで稼げていない可能性が高いです。しかし、スタートアップを終えて軌道に乗ってくれば、自然と年収は上がっていくことが考えられます。年収の有無よりも仕事の面白さ、発展性に目が行く時期でもあるため、今後の動向から目が離せないとともに、どんな手を打ってくるかにも注目です。