原田一之 京浜急行電鉄株式会社 代表取締役社長

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品川から横浜、三浦半島を網羅し、羽田空港までの路線を抱えるなど、鉄道会社の中でもかなり大事な存在となっている京浜急行電鉄株式会社。その京浜急行電鉄株式会社において、代表取締役社長を務めているのが原田一之さんです。1954年1月22日生まれ、65歳の原田一之さんは、神奈川県横須賀市の出身です。地元の高校を卒業し、東北大学法学部を卒業した原田さん。地元企業であった京成急行電鉄に入ったのは1976年のことです。しかし、入社当時はさほど鉄道に興味はなく、地元にありながらも京急電鉄そのものには大した思い入れがなかったという原田さん。最初は京浜急行電鉄のバス部門で研修を行い、その後京浜急行の様々な部門に配属されて、会社の組織を学びます。


1998年京浜急行電鉄鉄道本部計画営業部営業課長となりますが、この当時手掛けていたのが羽田空港国内線ターミナル駅の開業です。直前まで人事を担当し、実際切符などのことに詳しくなかった原田さん、他社の担当者がその状態に呆れてしまい、計画が流れそうになりますが、原田さんは猛勉強を行い、呆れかえった担当者を捕まえ、居酒屋で必死のアピールを行い、その熱意が通じたことで成田空港と羽田空港を結ぶ切符の完成にこぎ着けます。京急にとって羽田空港はドル箱路線であり、スムーズに羽田空港まで行ける重要な路線です。原田さんはこの時の仕事が一番印象深かったとインタビューで語っています。


2001年には京急の別会社で社長を務め、2004年に営業部長に。2005年は人事部長を務め、2007年に取締役となり、2013年、代表取締役社長に就任します。最近まで手掛けてきたのは、本社機能の移転です。京急グループ京浜急行電鉄だけでなく、不動産やスーパーマーケット事業なども行っています。それらの本社機能をみなとみらいにある新本社ビルに集約させるというものです。2019年10月28日に移転が完了することになっており、みなとみらい線新高島駅のほぼ真上という好立地。地上18階建て、11社が入ります。京成電鉄は創立120周年、1階には京急ミュージアムを建設し、運転シミュレーターを設置するなど新たな名所になるとともに、リニアの発着駅となる品川などを発展に向けての司令塔の位置づけをとっています。原田さんの役員報酬はだいたい3000万円近くと予想されていますが、それだけの活躍を見せており、妥当な年収といえるでしょう。これからの発展に注目が集まります。