坂内綾花 フォーチュンファクトリー株式会社

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中に何が入っているかわからない、中を開けてみると、食べ物や雑貨が入っており、新たな出会いがあるかもしれない、謎が謎を生む箱フォーチュンボックス。学べる通販をコンセプトに掲げて商品展開を行うフォーチュンファクトリー株式会社。この会社で社長を務めるのが坂内綾花さんです。1998年生まれ、今年で22歳の坂内綾花さんは新潟県新潟市の出身です。中学を卒業後、高校ではなく専門学校への進学を選び、東京に引っ越した坂内綾花さん。しかし、専門学校では自分のやりたかったことはできないと考えて退学、アルバイトで生計を立てます。


17歳のとき、起業の環境が整ってきたから早めにチャレンジをするべきだと考え、起業を検討し始めます。その時に出会ったのがフォーチュンボックスです。通販で注文し、自宅に届くまでその中身はわからない、現在の通販の概念を大きく覆すフォーチュンボックス。実際の中身は高級雑貨などで、わけのわからないものが入っているわけではありません。品質の高さはもちろんのこと、新たな出会いを作り出せるというのがフォーチュンボックスのいいところであり、面白さでもあります。現在までに4000個以上販売されるなど、フォーチュンボックスのファンは一定数存在します。


人付き合いはほとんどなく、友人も少ないと語る坂内綾花さん、そんな状況でクラウドファンディングに挑みます。友人などの支援がない中、価値を見出す、安定を感じてもらう、これを心がけた結果、多くの人に支援され、成功を収めました。失敗を避けるため、準備は最大限行う、いかにも現代の若者らしい起業の仕方であり、失敗から学ぶよりも成功からの学びの方が大きいと考えています。準備不足でチャレンジすれば失敗はする、でもそこから学ぶことは少ない、起業をしたいサラリーマンが多い中、シンプルで理にかなった考えをしている人は少ないかもしれません。他人の失敗から学習する、非常に効率的であり、自らを過信しないのも立派です。


坂内綾花さんの年収ですが、現状は事業も小さいことから、年収などもまだまだこれからといったところでしょう。ただし、これからサラリーマンになる同世代の人と比べると多い可能性も考えられます。上場のメリットなどがわかっていない、資金がそんなに必要ないなど、後先のことを慎重に考えている坂内綾花さん。年齢が上の人からするともどかしさがあるかもしれませんが、これくらい慎重な起業でも、うまくいく人はうまくいくはずです。