角井美穂 角井食品株式会社

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パン屋さん向けのサンドイッチ、コンビニや駅で販売されるおにぎりや惣菜などを手がける角井食品株式会社。その会社で社長を務めるのが角井美穂さんです。高校時代から留学し、甲南大学時代にも海外に渡っていた角井美穂さん、大手の食品メーカーで4年間働くと、角井美穂さんの父親が経営していた角井食品に入社します。当初軽い気持ちで入ったものの、毎日目まぐるしく動き回り、若くして常務となり、父親の横について経営を学んでいく中で、考えが大きく変わっていきました。


父親が70代に突入する中で、さすがにフットワークに鈍りが出てきたことで、会長になってもらって大事なことを相談する形がいいのではないかという雰囲気になり、角井美穂さんが40歳の時に社長に就任します。経営理念がしっかりとあったことや、新しいことをしたいという思いがいい意味で角井美穂さんの中になかったため、周囲の意見と自分の意見を考慮しながら物事を考え、経営できているようです。過去には売り上げの大部分を占める企業との取引がなくなるという一大事を経験しますが、1つの会社に依存するシステムはやめようと色々と変革につなげられ、成長できたことも角井美穂さんをより強くしました。


そんな角井美穂さんにも試練が訪れます。それは自らが大病を患ったためです。1ヶ月の入院、そして退院後も食事が満足にできないため、どんどん痩せていきます。その過程で職の大切さ、健康につながる食品の開発などに力を入れて生きたいと考えるようになります。現在は誰も取り組んでいないものに取り組んでおり、添加物を使わなくても日持ちする食品などを考案、子育てをしながら働くお母さんに対して、学童保育ルームを作り、地元のタクシー会社と契約して小学校から会社まで送迎するシステムを作り上げました。コストよりも社会貢献、そして仕事への情熱。軽い気持ちで入社してから10数年経つ中で、角井美穂さんの気持ちはより強いものへと変わっていきます。


角井美穂さんの年収ですが、資本金や売上高から考えると1000万を超えている可能性が考えられます。社長になってまだ数年、ケータリングのサービスなど新たな事業も展開するようになった角井食品株式会社。大きな病気を患ってしまったことが、逆に仕事に対する情熱を呼び起こすことにつながった角井美穂さん。会社そのものの成長だけでなく、新たな商品などにも注目が集まります。