飯島延浩 山崎製パン株式会社

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ヤマザキ春のパン祭りや、デイリーヤマザキなど、全国のスーパーマーケット、コンビニなど必ずあるといってもいいのが山崎製パンの商品。世界第2位の製パン企業でもある山崎製パン株式会社代表取締役社長は、1979年から40年以上飯島延浩さんが務めます。1941年7月28日生まれ、今年79歳となる飯島延浩さんは千葉県市川市の出身です。戦後間もない時期に誕生し、義理の弟の姓だった山崎の名前で会社の立ち上げを行ったという歴史があり、創業者である飯島藤十郎氏は飯島延浩さんの父親です。一橋大学経済学部を卒業すると父が働く山崎製パンに入社、その後イギリスに留学し、1970年には取締役を務めます。


しかし、この時期になると父の藤十郎氏は病気に。藤十郎氏の弟が社長となりますが、藤十郎氏が回復してもその座を譲ろうとせず、お家騒動が勃発します。飯島延浩さんも解決に向けて尽力しますが、なかなか解決せず、その矢先、工場が火災になり、生産設備すべてを焼き尽くす憂き目を見る、まさに最悪の時期。藤十郎氏もその弟も会社を去って、飯島延浩さんが社長に就任します。海外の設備を積極的に導入し、製品開発を行うなど、攻めの経営を続け、工場をフル稼働させてすぐに商品を全国に届けるという仕組みも山崎製パンを世界レベルの会社に成長させました。


創業70周年の時に新たな経営方針を示した山崎製パン、そこでは現在1兆円企業である山崎製パンを創業100周年の頃には2兆円企業にさせるという目標を掲げます。当然ながら後身の指導も必要であり、飯島延浩さんの次を誰が務めるのか、そのあたりも問題になりそうです。熱心なクリスチャンであり、天の啓示で決めることもある飯島延浩さん、その決め手は天啓なのか、それとも。2兆円企業の切り札がどうなるか注目です。


飯島延浩さんの年収ですが、2017年12月期の役員報酬は2億3500万円でした。年々役員報酬は増えており、翌年もこれ以上の金額をもらっている可能性が高いです。株式は366万株を保有しており、時価総額は70億円程度となっています。1株あたりの配当は22円なので、配当だけで8000万円ほどもらう形です。年収は3億円を超えており、バランスよく年収をもらっています。コメよりもパン、日本でもそんな食生活になっている今、高級食パンの需要が増える中で山崎製パンがどんな一手を放つのか、気になります。