穐田誉輝くふうカンパニー会長がエンジェル投資家として活躍するまでの歴史

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住宅購入や賃貸などの情報提供を行う事業を展開する株式会社オウチーノ、そして、結婚式場に関する口コミサイトを展開するみんなのウェディング、この2つの企業は2018年に経営統合をされ、持ち株会社である株式会社くふうカンパニーが設立されました。この株式会社くふうカンパニーで過半数以上の株式を持ち、取締役会長として支えているのが穐田誉輝さんです。

1969年4月29日生まれ、51歳を迎える穐田誉輝さんは千葉県の出身です。海外の高校に通っていたという穐田誉輝さん、1993年に青山学院大学経済学部を卒業すると、日本合同ファイナンス株式会社、現在の株式会社ジャフコに入ります。当時はベンチャーキャピタルの大手であり、穐田誉輝さんはベンチャー企業への投資や市場調査などの仕事に従事します。ジャフコに入社して直後、穐田誉輝さんは同期の中では一番早く投資案件を成立させます。

どれだけ投資案件を成立させるか、これがジャフコでの評価軸になったため、この結果は社内で評価されることになりますが、その後、経営者が詐欺師だったことが発覚、結果的に半年で倒産の憂き目に遭い、いきなり穐田誉輝さんは辛酸を舐めます。ただ、この時の経験などにより、投資家としての力をつけていったことが考えられます。
その後、1996年ジャック株式会社、現在の株式会社カーチスホールディングスに転職し、ダイレクトマーケティングの責任者として携わります。中古車販売を手かげていた当時のジャック株式会社、まだ一般にはそこまで普及していなかったインターネットを活用し、インターネットでの流通のシステムを作り上げていきます。結果的にジャック株式会社、株式の店頭公開に成功します。

それを見届けるように、穐田誉輝さんは会社を退職し、自らベンチャーキャピタルである株式会社アイシーピーを設立します。ベンチャーキャピタルで仕事を行い、事業の経験を重ね、最終的には上場にこぎ着けた経験を持つ人物はこの当時そこまで多くなかったこともあり、ファンド運用などの話があった中、ジャフコ時代の先輩が転職する話を聞きつけ、一緒にアイシーピーを作り上げることになります。
アイシーピーではベンチャーキャピタルとして取り組みますが、ここで大きな出会いがありました。それがカカクコムです。価格.comなどを運営するサイトで、物やサービスの最安値についてランキングにしているサイトです。穐田誉輝さんは、ベンチャーキャピタルとして支援をするなら理想的なところだと確信し、カカクコムのサービスは多くの人に受け入れられるという自信を持ち、投資を行います。とはいえ、当時のアイシーピーのファンドとしての枠のうち、2割以上をカカクコムに投資するのは本当に大丈夫かという議論になったため、穐田誉輝さんが代表取締役社長としてカカクコムに入り、コントロールを行うことになります。

収益源を増やすことやカカクコムで働く人材をより立派なものにすること、これを強化させていくことで、人はたくさんくるけど収益は不安定という状態を脱却することに成功します。2000年に経営に参加、2001年には代表取締役社長、2003年に東証マザーズへの上場、2005年には東証一部への指定替えを経験するなど、カカクコムを一躍有名企業、大企業へと成長させます。
結局カカクコムの社長は2006年まで務め、その後、取締役相談役に退いた穐田誉輝さん、次に目をつけたのはクックパッドでした。

クックパッドとの出会いは意外と古く、アイシーピーを立ち上げた時から個人的な出資を行っていました。株主でありながら社外取締役も務めるという具合に距離感を詰め、2012年に代表執行役に就任し、クックパッド社長として存在感を発揮します。社長としての人気はだいたい4~5年と考えていたという穐田誉輝さん、結果的に2016年代表執行役を退くなど、社長としてのあるべき姿をしっかりと見せる結果になりました。

その後、穐田誉輝さんはクックパッド社長時代から投資を行っていたみんなのウェディングの株式公開買付け、TOBを実施して過半数の株式を取得して筆頭株主になると、その後、株式会社オウチーノとの経営統合を実施し、株式会社くふうカンパニーが誕生します。役員報酬などの情報は今のところまだ出ていませんが、最大5億円までの報酬限度額に設定するなど、それなりの報酬になる可能性が秘めていることを示しています。

くふうカンパニーの株式を1000万株ほど手にしている穐田誉輝さん、1株あたり1200円程度であるため、総資産だけで100億円を超えています。現状ではまだ配当が発生していませんが、1円でも発生すれば、1000万円の役員報酬がもらえます。10円になれば1億円と大変夢のある状況であることは間違いなく、今後に注目が集まります。
ちなみに穐田誉輝さんが保有している株式の中で大量保有報告書を提出したことがあるのは複数存在し、就職困難者の就労サービスを展開する株式会社LITALICOでも、170万株の株を保有し、時価総額だけで10億円を突破しています。

穐田誉輝さんの投資におけるスタンスは一貫しており、働く株主になることを心がけているのだとか。自分自身も働いて価値を高めて、それを分配する、その価値がある会社かどうかを判断するそうです。モノ言う株主のように、ただ口うるさく主張し金だけを巻き上げるのではなく、投資をする以上、自分のノウハウを提供して一緒に企業価値を高めていこうという手法が穐田誉輝さんの特徴です。だからこそ、カカクコムもクックパッドも、みんなのウェディングなども大きな成長を遂げています。ジャフコ時代から掲げており、ジャフコではそれを実行するのが難しかったために、アイシーピーを設立するまでに至ります。

菊川玲さんとの結婚など、プライベートでも幸せな生活が続いている穐田誉輝さん、投資に関しては至って真剣ながら、代表権を持たずに経営者を育てていくポジションで支えているのも大きな特徴です。日本の経済界をどれだけ支える存在になれるのか、穐田誉輝さんから目が離せません。