株式会社KIJIN 石川玄哉

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無垢の木を使って家具などを作り、空間プロデュースを手掛けている株式会社KIJIN。そこで代表取締役社長を務めるのが石川玄哉さんです。1985年11月29日生まれ、34歳の石川玄哉さんは神奈川県横浜市の出身です。2008年に明治大学を卒業した石川さんは株式会社山善に入社し、量産家具に関する商品企画の仕事を行います。その中で、寿命が比較的短い量産家具で多くの人が幸せになるだろうか、家具は一生寄り添うものでないといけないのではないかと疑問を感じるようになり、2012年に会社を辞め、2013年に独立。オーダーメイド家具の会社を設立。オフィスだけでなく個人の家にも家具の提供を行っています。


石川さんが考えているのはストーリーをデザインすること。この場合のストーリーとは、企業であれば企業理念を指し、オーダーを受ける際に、まず経営理念やコンセプトなどを聞き取ります。その中でストーリーを作り上げ、そのストーリーに応じたデザインに仕立てていきます。コンセプトが明確にあり、その中で仕事が行えるようにするため、働いている人にとっても理解しやすい間取りになります。ただ単に木材を使うのではなく、必要に応じて設計がなされており、ヒアリングの中でどんどん落とし込んでいきます。


しかしながら、空間プロデュースに対する企業側の認識はそこまでいいものではなく、費用対効果を疑問視する声もあるようです。そこで石川さんは、机の上に木材を敷くだけという、リノベーションサービスを行っています。無機質な机の上に木材を置く、目隠しとして木材を利用するというもので、料金はとても安く、安い値段で雰囲気を変えられるのが特徴です。ここで木材の可能性、空間プロデュースに関する費用対効果を理解してもらって、大規模なリノベーションの受注を目指します。


法人化して数年程度ということもあって、年収がいくらか、資産はいくらぐらいかなどは明らかにされていません。ただ、上場企業などとの取引があるなど、株式公開の可能性は十分にあります。その際に年収や資産などがある程度わかることでしょう。まさにこれからの企業であり、石川さんが会社員時代に感じていたことを、自ら具現化させ、その途上にあります。一生寄り添う家具を作る、無機質なオフィスを温かみのある環境にさせる、そのためにも木材を活用したリノベーションはこれから需要がどんどん増していく事が予想され、今後の動向に注目が集まります。