岩田進 株式会社イルグルム

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2019年に社名を変更した株式会社イルグルム。パソコン向けのインターネット広告の効果測定ツールというものがあり、この市場シェアで業界トップレベルにいる企業です。この会社で代表取締役社長を務めるのが岩田進さんです。1977年生まれ、43歳を迎える岩田進さんは大阪府の出身です。世界で活躍したい、これを目指して関西学院大学に入学した岩田進さんでしたが、大学の授業は世界で活躍するには物足りず、早々に休学します。休学して数か月で100万円を貯金し、バックパッカーとして世界を飛び回ります。そこで気付いたのは、仕事をやってスキルを高めれば世界で活躍できるようになること。これを受けて岩田進さんは飲食店経営などを若くして行いますが、うまくはいかず。これではダメだと岩田進さんはパソコンの組み立てなどからIT技術を学ぶことにします。


2001年に立ち上げた会社が今の会社ですが、全ての工程を自分1人で行うのはあまりにも無謀で、時に60時間も働き続けることもあったようですが、やるべきことが明確な分、苦労を苦労と思わなかったのだとか。当時、インターネットの広告はあまり出ていないような時代、いずれはその人の趣味嗜好に合わせた広告が出るようになると考え、EBiSというシステムを生み出します。現在でいうビッグデータのような形で、その人に見合った広告を表示させるという目的がありました。結果的にこれがヒットを飛ばし、インターネットの広告の効果測定の分野で不動のポジションを築き上げます。


2020年までは国内に集中し、それ以降は世界で勝負したいと考えている岩田進さん。2014年には東証マザーズへの上場を果たしましたが、シリコンバレーにおける資金調達のスケールは日本の数倍以上、規模も売り上げもまだまだ足りない、だからこそ日本の市場で確固たる地位を築かなければならず、このあたりが正念場です。


岩田進さんの年収ですが、2018年9月期の社員1人当たりの役員報酬は1400万円ほど
です。社長であるため、2000万円以上もらっていることが考えられます。岩田進さんは自社株を282万株保有しており、時価総額はおよそ30億円です。配当はありませんが、1円でも配当がつけばその時点で300万円近い配当がもらえるため、今後一気に年収を上げていくことも考えられます。世界で勝負できる企業にできるかどうか、2021年以降にも期待が集まります。