レーサム田中剛の成長と新たな試みは?詳しくご説明します。

富裕層に対するビジネスを積極的に展開している株式会社レーサム。仮想通貨を使った家賃決済サービスのほか、築年数が経過したマンションをリノベーションとは違う形で復活させ、全く新しい物件として蘇らせるた物件など、様々なサービスを展開し、今に至っています。こうしたサービスは株式会社レーサムを起業し、牽引してきた田中剛さんの功績がとても大きい部分です。

現状は新型コロナウイルスの影響で実業に影響が出やすく、インバウンド狙いの商売にもかなりの影響が出ており、改めて会社として立て直しにかかっている状況と言われていますが、会社としては成長を続けていると言えます。田中剛さんの年収など様々な観点から探っていきます。

レーサム会社全体の勢い

レーサム田中

レーサムの勢いを数字でチェックするには株式の時価総額や売り上げなどがあるでしょうが、これを見てしまうと、近年のコロナの影響が出ており、現状を悲観視する株主が多いこともあってか、思ったような株価、売り上げになっていないのが現状としてあります。しかし、1株当たりの配当は20円以上あるため、コロナ禍の1年間は全く配当を出せない状況だったわけではありません。

役員報酬を見てもレーサムの勢いを感じさせます。2014年から2021年に至るまで、取締役に支払われた役員報酬は1.5倍に増えています。取締役1人あたりの役員報酬をチェックしてみると、平均7000万円近くまで増えており、夢を感じさせます。2020年と2021年で比較しても1人あたり1000万円以上は上乗せされていることがわかります。一方で1億円以上の役員報酬がある場合には、誰に1億円以上の役員報酬を支払っているのかを示す必要がありますが、この説明はありません。

現在は取締役会長になっている田中剛さんの役員報酬は少なくとも7000万円近くであると考えるのが普通です。現在代表取締役社長を務める小町剛さんの方がより稼いでいる可能性もないとは言い切れないですが、株式会社レーサムは田中剛さんが立ち上げた会社であることを考えれば、平均的な役員報酬だったとしてもなんら不思議ではありません。

配当に関しては確かに2021年で一気に減ってしまったものの、2022年は復活が期待されています。その水準はコロナ直前期に比べれば少ないですが、数年前までの水準まで復活しており、レーサムの勢いは一瞬落ち込んだものの、そこからのV字回復が十分期待できるような状況にあると言えるでしょう。配当利回り自体3%に戻ることが予想されており、この水準も数年前に戻ることが予想され、会社の勢い自体は既に戻りつつあると考えてよさそうです。

田中剛さんが社長から会長へ、後進に道を譲った当時の状況に戻っただけであり、既に数多くの手を打っている株式会社レーサムの状況を鑑みれば、より進化を遂げていくのは時間の問題と言えるでしょう。

田中剛さんが育ててきたレーサムの事業

レーサム田中

レーサムでは新たな付加価値をつけて資産価値を高めることを行っています。それは田中剛さんが創業してから一貫して行われてきたことです。実際にどのようなことを田中剛さんなどが手掛けてきたのか見ていくと、レーサムのホームページで紹介されている東京三鷹市のマンションがレーサム、田中剛さんがやりたかったことを物語っているような印象を受けます。

三鷹市のマンションは賃貸マンションであり、家賃はだいたい7万円でワンルームとなっています。お世辞にも三鷹市ワンルーム7万円は決して安いとは言い難く、築年数が50年に迫る状況を思えば高いと感じる人がいるかもしれません。ところが、それは通り一遍の情報だけで語られることです。実際に写真を見てみると、とても築年数が50年に迫っているマンションとは思えないほど、おしゃれで機能性に優れている様子がわかります。

とても広々としたワンルームであり、バルコニーがついています。お風呂はシャワールームですが、トイレは温水洗浄便座がつており、シンプルながら住みやすい環境が整えられています。最近できたマンションのような印象を抱くことができ、それだけの年数が経過しているとは思えません。

三鷹市には同じような築年数のワンルームもありますが、家賃は2万円も違います。しかし、5万円の物件は見た目も中身も想定内ですが、レーサムが作り上げたワンルームは見た目も中身も想定をはるかに上回るクオリティです。加えて、ICセキュリティサービスなど今の若い人、特に女性にとって安心できるサービスもあり、井の頭公園からも近いため、これらにより資産価値が高められていることは間違いなく、資産運用につながりやすいことは確かです。

失敗を成功に変えてきたレーサムの強み

レーサム田中

田中剛さんを始め、レーサムのすごいところは失敗したことをしっかりと示し、それが成功につながったことを隠さない点です。どうしても失敗した部分だけを隠しがちですが、田中剛さんを始め、経営に携わる者たちがそれをよしとしないからこそ、信頼につながっていると言えます。

その象徴がホテル事業です。ホテル事業が面白いのは景気によって客室料金を簡単に上下できる点です。これがマンションの家賃であれば、そう簡単に変えたら住人との信用につながります。しかし、ホテルの場合は泊まってもらわないと話にならないため、平気で客室料金を上下させるのです。

それを理解したうえで2003年にホテル事業に臨むと、ビジネスホテルの運営でかなりの結果を出して手広く展開するようになります。しかし、全ての事業でうまくいったわけではなく、失敗や赤字を重ね、せっかくいいリゾートホテルを買収できたのに、他のホテルの損失補填のために売却を余儀なくされ、挙句、リーマンショックの影響でホテルをすべて売却する事態に追い込まれます。

しかし、ここで終わりにはせず、コミュニティタイプのユースホテルを立ち上げ、地方都市を中心にインバウンド客と地元経済が結びつくような仕掛けを展開し話題を集めています。過去の失敗を単なる失敗とはせず、学びとして新たな挑戦を行うことが、田中剛さんを始めとした経営者たちの考えと言えるでしょう。

まとめ

田中剛さんが株式会社レーサムを立ち上げ、30年あまりになります。現在代表取締役は2人の人物が務め、田中剛さんは後方支援に回っています。コロナの影響はあるにせよ、次につながることをどんどん展開している株式会社レーサム。失敗をしてもそこで終わりにせず、発展的な結果を生み出せるようにしているのは大変立派なことです。今後どんな進化を遂げることになっていくのか、株式会社レーサム、後進を育てることに命を懸ける田中剛さんの動向から目が離せません。